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パニック障害の症状と原因
通勤中の電車の中や会社での会議中などのシーンで、突然心臓の鼓動がひどく高鳴っているような感覚になるほどの動悸や、息ができないと感じるほどの息苦しさなどに襲われたことはありませんか?
特別な理由なくこのような症状が現れて、「死んでしまうのではないか」という恐怖にかられるような症状が出た場合、精神科や心療内科の受診やカウンセリングが必要になるかもしれせん。
強い不安感や恐怖感は”パニック障害”の可能性
このような症状が現れたら、「パニック障害」の可能性があります。パニック障害は、特別な理由がないのに、強い動悸や息苦しさを感じて「死んでしまうのではないか....」と不安に感じ、急にその場から逃げ出したくなる衝動にかられます。
人がたくさんいる場所や、電車やバスなどの乗り物の中など、特定の状況で発作が起きたかのように症状が現れる特徴があります。
パニック障害は正しい治療で治せる
パニック障害から起こる不安感は、神経性障害やストレス関連障害などの特徴的な症状で、そのほかにも「うつ病(鬱病)」や「統合失調症」などにも現れる事があります。でもしっかりと心療内科・精神科で治療をすれば、治すことができるので安心してください。
放っておいて自然に良くなることはあまり期待できず多くの方は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性化してしまいますが、早期に治療をすれば完治する病気です。
症状は長くても数十分ほどですが、発症時の不安と恐怖は大きく、心臓発作や呼吸困難で死ぬのではと思い救急車で病院へ運ばれることも珍しくありません。
パニック発作がおさまると症状は見られなくなり、検査をしても異常は見つかりません。しかしパニック障害の症状は繰り返し起きる傾向があるため、「また、あの発作が襲ってくるかもしれない…」という予期不安が強くなり、一人での外出ができなくなったり、電車・自動車・飛行機などの乗り物に乗れなくなるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。
うつ病・うつ状態を合併することもあり、逆にうつ病がきっかけとなりパニック発作が起きる場合もあります。
パニック障害の症状、起こりやすい場面
パニック障害は強烈な不安や恐怖感を伴います。
具体的には、下記の中から複数の症状が同時に5〜20分ほど起こります。
心の症状
- 心臓がドキドキする(動悸・心拍数の増加)
- 急に汗が出てとまらない、脂汗が出る
- 身体の震える
- 呼吸が早くなったり息切れ、息苦しさがある
- 身体の一部がしびれる、うずく
- 悪寒がする、または火照る
- 喉に何か詰まったような窒息感
- 胸の痛み、不快感
- 吐き気、腹部の不快感
- めまい、ふらつき、気が遠くなるような感じがする
身体の症状
- 今起こっていることが現実ではないような感じ(非現実感)
- 自分が自分ではない感じがする(離人感)
- このまま死んでしまうのではないかという恐れがある
パニック障害が起こりやすい場面
- 電車・バスに乗っている時
- 自分で車を運転中の時
- 緊張がとけた時
- 会議に参加している時
- パニック障害を起こしたことがある場所
パニック障害の原因
パニック障害の原因は、まだ解明されていませんが、ストレスや脳内の伝達物質の動きに関連があるのではないかといわれています。
人間の脳には数多くの神経細胞(ニューロン)や受容体(レセプター)が存在し、その間を情報が伝わることで感情、知覚、運動、自律神経などの働きが起こります。その働きに誤作動が生じることでパニック発作や予期不安、恐怖が表れるのではないかと言われています。
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