-->

強迫性障害の症状と治療について

手洗い

自分では不合理と理解しつつもある考え(自分は不潔かもしれない、戸締りを忘れたかもしれない、誰かを傷つけたかもしれないなど)が繰り返し頭に浮かび、不安な気持ちが止まらなくなりその気持ちを打ち消すために何度も同じ行為を繰り返してしまい(手が荒れるまで手洗い、会社に遅刻するまで戸締りの確認、家族や身近な人に確認行為を繰り返すなど) 精神的苦痛とともに社会生活にも支障をきたしてしまう病気です。
不安障害の一種として位置づけられます。

例えば出掛ける前に火の元、戸締まりを一通り確認したにもかかわらず(その時点で既にかなり時間がかかっている場合が多い)、玄関を出て少しすると「本当に鍵閉めたかな?ガスが付けっ放しじゃないかな?」などの考えが頭に浮かび消えなくなり、また引き返して始めから確認その結果大幅に会社に遅刻してしまう、一日の予定がスムーズにこなせないなど社会生活にも支障がでてしまいます。
また、自分の中で決めたルーティンで行為しないと不幸が起こるとの考えにとらわれ(自分の中で決めたある言葉、もしくは文章を頭の中で10回繰り返してから食事など)、その儀式的行為に疲れ果ててしまいますがその行為をしないと心配で居てもたってもいられなくなるので結局行為を繰り返してしまいます。

カウンセリング

治療方法としてはSSRI を始めとした薬物療法や曝露反応妨害法など行動療法の併用があります。
曝露反応妨害法とは例えば本当は5回は戸締まりの確認をしたいがあえて3回に留めるなどその行為を減らしても比較的不安に感じにくいものから、少しずつ行動に制限をかける事により確認行為を減らした状態でも不安を感じないようにトレーニングしていきます。
臨床心理士と一緒に取り組む事もあります。

もしこのような症状でお悩みの方がいらっしゃったらお気軽にご相談下さい。どのようにすればあなたのつらい症状が少しでも早く楽になるのか一緒に考えていきたいと考えています。


診療内容一覧に戻る