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不眠とこころの不調について
夜、よく眠れていますか?
睡眠時間が短い日が続くと、脳の扁桃体という不安や緊張のセンサーとして機能している部位の活動が活発となり、大脳皮質から扁桃体の活動を調節するバランスも悪くなるということが今年の日本睡眠学会の発表にありました。これは、睡眠不足が続くといらいらしやすくなって感情のコントロールも効きにくくなるということを意味しています。
不眠は睡眠不足と同義ではなく、床に入っても眠れないために日中に身体的、精神的、社会機能上の支障をきたすことを不眠といいます。いま、日本人の4人に1人が不眠を抱えているといわれています。不眠は夜、十分に睡眠をとれないために日中に眠くなるだけでなく、いらいら、不安、緊張感、疲労感、集中力低下、注意不足、抑うつなどとして自覚されることになります。
不眠の原因としては、身体疾患によるもの、不適切な室温や騒音など睡眠環境が悪いことが原因の生理的要因、ストレスや適応障害など心理的要因、薬物やアルコールによる不眠、精神疾患に伴う不眠と原発性不眠症があります。また、不眠の分類としては、寝付くのに長い時間を要する入眠障害、いったん眠ってから2回以上夜中に目覚めてしまう中途覚醒、早朝5時前に覚醒する早朝覚醒、熟眠感を得られない熟眠障害があります。
特にうつ病では、90%以上で不眠を訴えるといわれており、中途覚醒や早朝覚醒が特徴です。不眠がうつ病発症の危険因子であるとの報告もあります。さらにうつ病の治療を受けても不眠が残存すると再発リスクが高いとされています。
不眠への対処として、睡眠を妨げるような環境や生活習慣の調整、自分なりのリラックス法、刺激制限療法など非薬物的対処と薬物療法があります。不眠を改善することは、身体的、精神的な生活の質を高めるだけでなく仕事の効率、機能を維持していくためにも必要だと考えます。不眠でお悩みの方は、専門機関に相談されることをおすすめします。
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